販売業事例
情報システム化の範囲は定型業務から非定型業務へ移行し、対象範囲についてはシステム化が困難と言われていた分野にまで要求が及んでいます。企業にとって不可欠な営業部門は、事務処理を除けば戦略ツールとしての情報システム化が案外遅れていた分野ではないでしょうか。
言うまでもなく営業の分野は非定型業務の連続であり、システム化とは相反する要素で満ちあふれています。多くの現状が営業方針に合わせた表計算ソフトや数値解析ツールの活用に止まっているようです。私どもは、営業支援システムを構築するにあたって、お客様とともにシステムのありかたから見直すことから開始しました。
そして営業の第一線で活躍される方々に向けて情報支援をおこなう点にシステム化の機能を絞り込み、活用に便利な表現方法で情報を送り届ける手法をもってお応えすることが出来ました。システム化にあたっては、当社の流通部門での実績、Web系技術の活用をおこなったことは言うまでもありません。
営業支援システムの流れ
営業支援システムの内容
システムの構成は、社内に分散して置かれていた各種データベースをいったん統合データベースに集結させ、これをもとに営業担当者が予め設定していた項目やキーワードを抽出して送り届けています。また、送り届ける形式はパソコンだけでなくFAXやネットワークプリンタなど、営業担当者ごと指定された形式に編集しています。
したがって営業担当者が必要なときに情報を収集するのではなく、システム側が毎日一定の時刻に送り届けるプッシュ形の情報配信を可能としました。このなかには社内データベースだけではなく、社内通達や本人宛て社内メールなども含まれています。統合データベースはXMLで構築され、文書以外に画像も含まれます。
システム化を実現したことにより、従来システム化になじめなかった方々にも情報がタイムリーに配信できるようになったとともに、情報アクセスへのセキュリティーポリシーの徹底が可能になる効果が出てきました。